あなたのためのマットレス選び
元高級ベッドメーカー社員のEriと申します。
コロナ禍でピリピリした状態が続いていますね。
一日の終わりくらいは、ゆったりした気持ちでリラックスしたいものです。
そこで、ベッドに入った瞬間から今日の疲れがじんわりと癒されていくような、
【あなたに合うマットレス】の選び方をお伝えしていきます。
ベッドに入った時に思わず、
『ああ、今日も私は頑張ったなあ…』
と声が出てしまうような、気持ちいいマットレスを手に入れましょう。
◆あなたに合うベストなマットレスは・・・
このブログの目的であるあなたに合うマットレスはどのようなものかをお伝えすると、
頭からつま先まで体とマットレスの間に隙間がなく、体全体がフィットするマットレス
ということになります。
最適なマットレス選びを目指して、どのように選んでいくかを細かくお伝えしていきます。
1,立っているときの姿勢が保てるマットレスを選ぶ
立った状態でどのような姿勢になっているかを鏡で見てみてください。
背骨を軸にして見ると、肩とおしりは背骨よりも外側、腰は内側にあり凹凸がありますね。
横になった時にこの状態が保てるマットレスを選ぶと快適に眠れます。
朝起きた時に肩や腰が痛い方は、この状態が保てていないことが原因の一つに挙げられます。
例えば、あなたにとってそのマットレスが硬すぎると、おしりがマットレスに押されて背骨が曲がった状態になります。
反対に柔らかすぎると、おしりがマットレスの中に入り込みすぎて、背骨がくの字に曲がった状態になります。
いずれの場合も、立ったままの状態が保てていないため、肩や腰に負荷がかかり、肩こりや腰痛につながります。
体の凹凸は人それぞれですので、性別、年齢、体格、筋肉量によって合うマットレスは異なります。
あなたの体が、立っている時の状態になっているか、以下のポイントから確認してください。
腰(くびれている部分)とマットレスと体の間に手をいれる
隙間がなく、マットレスが腰にぴったり沿っていればOKです。
マットレスが腰をしっかりサポートしている状態です。
逆に、隙間が空いている場合は、そのマットレスはあなたにとって硬すぎます。
また、腰が沈んでいる感覚(体がくの字になっている)がある場合は、そのマットレスはあなたにとって柔らかすぎます。
腰が浮いていたり、沈み込みすぎていると腰痛の原因になるのでよくチェックしてください。
一般的には、30代女性と30代男性では、合う硬さは異なります。
女性のほうが筋肉量が少なく、横から体を見たときに緩やかな曲線のカーブを描いており、おしりと腰の角度が大きいです。
そのため、すこし柔らかめでおしりを包んでくれるマットレスをお勧めします。
一方男性は筋肉量が女性よりも多く、おしりがストレートで体の凹凸が小さいです。
そのため、女性よりもやや硬めのマットレスをお勧めします。
立っている状態が保てないマットレスは必ず体のどこかに不調をきたしますので、必ず確認してくださいね。
2,横向きで寝るか、仰向けで寝るか
あなたは眠りに落ちるとき、横向きか仰向けか決まっていますか?どちらが多いですか?
横向きに寝る方は要チェックです。
(仰向けで寝る方は体に大きな負荷はかからないため、この項は必要ありません。)
横向きと仰向けでは、頭とマットレスの間の隙間に大きく違いがあります。
横向きのほうが隙間が大きくなり、最初にお伝えした、体とマットレスがぴったりくっついている状態から大きくかけ離れます。
首と肩のサポートが十分でない状態になるので、体に負荷がかかります。
横向けで寝ている方は、肩こりや首の痛みに悩まされていないでしょうか。
横向きで寝る方は、やや柔らかめを選びましょう。
肩がスーッとマットレスの中に入る感覚があり、首とマットレスが密着しているかどうか確認してください。
反対に、肩が窮屈で、跳ね返される感覚がある場合はNGです。それはあなたの体には硬すぎるマットレスです。
体とマットレスがの密着度が快適なマットレス選びに繋がりますので、横向きで寝るかたは、試す際に必ず横向きでも試しましょう。
ご自分に合うマットレスの見極め方はわかりましたでしょうか。
次は、山ほどあるマットレスメーカーの中からの効率よく体に合うマットレスを探す方法をお伝えしていきます。
3,マットレスの種類は大きく分けて3種類
マットレスメーカーは山ほどあり、見極めずらいかと思いきや、
マットレスの中に入っているコイルスプリングの形状で分類すると、
たったの3種類しかありません。
コイルスプリングの形状は寝心地を左右する最も重要なもので、マットレスメーカーが力を入れる部分です。
まずは、どのコイルスプリングが体に合うかを見極めていきましょう。
①ボンネルコイルマットレス
②ポケットコイルマットレス
③ノンコイルマットレス
それぞれ詳しく説明していきます。
①ボンネルコイルは、体を面で支える
ボンネルコイルマットレスは、1本の鋼線を編み込んで作られているため、体を面で支えるマットレスと言われます。トランポリンのような弾力感があり、寝心地は硬めのものが多いです。この3つのマットレスの中で最も歴史が深く、昔から世界中で愛されてきたマットレスです。
おすすめの方:体格の良い男性女性、長年布団で寝ていたが体に不調がない方、仰向けで寝る方
代表メーカー:フランスベッド
②ポケットコイルは、体を点で支える
ポケットコイルマットレスは、1つ1つ独立したコイルが並べられており、それぞれが体に合わせて動くため、体を点で支えるマットレスと言われます。体の凹凸にフィットしやすい構造で、ボンネルコイルより柔らかい寝心地のものが多いです。ボンネルコイルよりも歴史は浅く、新しい構造です。
おすすめの方:痩せ型〜普通体型の男性、女性全般、布団で寝た時に体が痛くなる方、仰向け横向けどちらでも寝る方
代表メーカー:シモンズ
③ノンコイルマットレスは、最も種類が多い
ノンコイルマットレスは、文字通りコイルスプリングが入っていないマットレスすべてを指します。例えば、ウレタンのみで作られた低反発マットレスや、弾力のある素材で作られた高反発マットレスなど多岐にわたります。ノンウレタンマットレスは、コイルスプリングが入っているマットレスよりも柔軟性があり、体の細かい凹凸にフィットしやすいものもありますが、耐久性という面では若干劣る部分があります。
コイルスプリングマットレスよりも軽く、持ち運びしやすくなっています。
おすすめの方:マットレスを畳んで収納したい方、移動や持ち運びをすることがある方
※ノンコイルマットレスの種類は多岐にわたるため、合う体型については特定できません
代表メーカー:エアウィーブ
それぞれの代表メーカーは、その分野で歴史が深く有名で、家具屋やホテルで気軽にお試しできるものを選びました。
3種類の構造が違うマットレスを試して、どれがあなたの体にフィットするか確認してみてください。
4,コイルスプリングの構造が決まったら、キルティングを選ぶ
あなたに合うコイルスプリング構造が見つかったら、次はキルティング(縫製)に注目します。こちらは目に見えるものなので分かりやすいです。
こちらも大きく分けると2種類あります。
①タイトトップ
②ピロートップ
それぞれ詳しく説明していきます。
①タイトトップは、ウレタンの量が少ない
タイトトップはコイルスプリングの上に薄いウレタンを載せ、生地を縫い付けた最もスタンダードな形です。一番種類が豊富で値段もリーズナブルなものが多いため、選択肢が多くなります。
使用しているウレタンの量が少ない分フィット感が下がるのがデメリットです。
②ピロートップは、ウレタンの量が多くフィット感アップ
ピロートップはコイルスプリングの上に布団のような分厚いウレタンを一層重ねたもので、高級ホテルでも使われています。フィット感が増し、体とマットレスの隙間をより埋めてくれるので、寝心地が良くなります。
ですが、材料費がかかるため、タイトトップに比べると値段が高くなることが多いです。
この2つのキルティングパターンは一般的なものなので、多くのメーカーがどちらのマットレスも作っています。
同じコイルスプリングでも、キルティングパターンによって、寝心地が大きく変わりますので、必ず確認してくださいね。
こちらのサイトにはご紹介した代表メーカーも掲載されています--------------------
国内最大級のベッド通販専門店になりますので、まずは一度チェックしてみてくださいね
5,まとめ
いろいろなマットレスを試してみましたか?
体形は十人十色なので、すべての方にぴったり合う都合のよいマットレスは残念ながら
存在しません。あなたにしか選べないのです。
最後にチェック事項をまとめますので、ぜひチェックしながら確認してください。
あなたが選んだマットレスは、
▢ 立った時の姿勢を保っていますか?
▢ 腰とマットレスの間に手を入れたとき、隙間が空いていませんか?また、沈み込みすぎていませんか?
▢ 横向けで寝る方は、肩がマットレスに入り込んでいる感覚がありますか?
▢ 3種類のマットレスの代表メーカーはすべて試しましたか?
▢ コイル構造が決まったら、キルティングが異なるマットレスは試しましたか?
▢ 最後に、頭からつま先までマットレスと体がぴったりフィットしていて隙間はありませんか?
今回は以上です。
まずはあなたに合うマットレスを選び、快適な睡眠をスタートさせましょう!
マットレス以外の家具も含めてご検討中の方はこちら--------------------------------------
必要な家具はすべてこのサイトの中でみることができます。
ぜひチェックしてみてください。